道程の半分も行かないところでのツアー中断であったが、ずっと登り坂の帰り道を考えれば、ツアーが中断して良かったという見方もできる。
西表の「ピナイサーラの滝」ツアーでもそうだったが、この手のトレッキングツアーはなかなかハードなものが多いので、体力に自信がない場合は止めておいたほうがよいことを再確認。
代わりにいったのが、パラオの新首都マルキョク。
パラオは建国以来、首都をコロールに置いていたのだが、2006年にこのマルキョクに遷都したらしい。
よくもまあこれだけの広大な土地を切り開いて立派な建物を建てたなぁ、という感じであるのだが、驚きなのはアポなしの観光ツアー客が全く問題なく敷地内に入れてしまうことである。
とてもとても気持ちの良いところで、半日くらいここの芝生で寝転がってボーっとしたいと思うくらいだ。
夜はお洒落なレストランでコウモリのスープとマングローブガニを食す。
どちらも初めてだったが、コウモリは二度と口にしないだろう。
(ちなみにマングローブガニは美味だった)
南国パラオの地でもNHKは視聴可能で、半袖短パンで見る紅白歌合戦は、出演者の洋服がやけに厚着に見えて、なんだか20年前の映像のようだった。
深夜便でパラオを出発する。
隣に座った人はリゾートダイバーで、休みの度に海外に行っているようだった。
僕が「大瀬崎でよく潜ってます」と言ったら、彼女は「国内は宮古しか潜ったことがないんです」と返された。
彼女曰く「これまで行った中で一番良かったのはドゥマゲッティ。ギンガメ群れとかはパラオより凄いし、安い!」とのことだった。
僕の中で次なる海外ダイビングはフィリピン方面と決めたのは言うまでもない。
今回は大学時代のダイビングサークルのメンバー4人という少人数で、かつ個人的には初めての海外ダイビングで、そもそも海外旅行自体が10年ぶりくらいで、出発前夜に仕事納めで飲みすぎたといった不安要素も抱えつつであったが、結果からすると当たり前のようにたのしかった。
もちろん学生時代の合宿のような盛り上がり方はしないし、日程も長くはないし、途中雨が降ることもあったのだけれど、なんというかそれはそれで今の僕らにちょうど良かったのかもしれない。
願わくばこんなツアーにこれからも何度も行ければと思う。
「旅の終わりは新たな旅の始まりだ」と誰かが言っていたような気がする。
まさにそんな感じだ。



